「報道されない児童虐待の実態
わが子を病気に仕立て上げ、医療を隠れ蓑にしておこなわれる虐待の事実と実例。2010年京都点滴汚水事件から11年。
母親はなぜ、我が子の点滴に汚水をいれたのか?医療をたくみに利用し、誰もが疑わなかった良き母の手で巧妙に仕組まれた、「親の手で病気にされる子どもたちへの虐待」。
──代理ミュンヒハウゼン症候群(MSBP)。国内外の実例をもとに、同症候群を紐解く。
■著者
南部 さおり(なんぶ・さおり)
日本体育大学スポーツ文化学部 武道教育学科教授・医学博士。高知県生まれ。
2000 年、明治大学大学院法学研究科前期博士課程修了(法学修士)。
05年、横浜市立大学大学院医学研究科博士課程修了。05 年、横浜市立大学医学部法医学教室助手、06 年同助教。
16 年に日本体育大学体育学部に移り、17 年より現職。専門分野は法医学・刑事法学・スポーツ危機管理学。
児童虐待やスポーツにおける体罰・ハラスメントに関する問題を、医学・法学等の分野横断的なアプローチで研究している。
著書に『代理ミュンヒハウゼン症候群』(アスキー新書)『児童虐待―親子という絆、親子という鎖(教育出版) 『反体罰宣言』 (春陽堂書店)など多数。
■目次
第一章 ミュンヒハウゼン症候群とはなにか
第二章 代理ミュンヒハウゼン症候群とはなにか
第三章 代理ミュンヒハウゼン症候群の実例
第四章 MSBPは「病気」なのか
付 録 映画・テレビの中の代理ミュンヒハウゼン症候群