季題拾遺 ―四季の移ろいを読む 著者:栗林圭魚 四六判並製 : 272ページ |
■全国の書店・ネット書店でご購入いただけます。
Amazon
e-hon 全国書店ネットワーク
「拾遺」とは、歳時記からあふれ出たあれこれを拾い補うことであると同時に、
季題の「周囲」の世界を展開し解明することでもある。
知的好奇心旺盛な俳句愛好家必読の本。
知っていたはずの季題の意外な側面が見えてくる。
まず、今の季節から読み始めよう。(西村和子氏推薦)
季題は、俳句においては必ず一句のなかに入れなければならない言葉であるが、
普段の時候の挨拶やお天気の会話などにも何気なく使われているのは、
日本人の暮らしのなかで培われてきたからであろう。(あとがきより)
■著者紹介
栗林恵魚(くりばやし・けいぎょ)
昭和12年 北海道伊達市に生まれる。
昭和31年 北海道立伊達高校卒業。
昭和35年 慶應義塾大学経済学部卒業。
平成12年6月まで、エレクトロニクスメーカー勤務。
平成2年 「花鳥」入会(現在同人会長)。
平成4年 「ホトトギス」入会(同人)。
平成8年 「知音」創刊同人。
平成20年4月 『知られざる虚子』(角川学芸出版)刊行(第23回俳人協会評論賞受賞)。
日本文藝家協会会員。
■目次
春
立春 下萌 菠薐草 猫柳 薄氷 実朝忌 水温む 春の 木の芽 陽炎 紫雲英
雲雀 卒業 鳥交る 朧 春眠 桜餅 春惜む 蝌蚪 桜貝 螢烏賊
夏
初夏 筍 母の日 飛魚 朴の花 桐の花 薔薇 薫風 籐椅子 紫陽花 蝸牛 黴 十薬 木下闇
羽抜鳥 半夏生 茄子 ハンカチ 灼くる 噴水 巴里祭 泳ぎ 夏座敷 紙魚 日盛 夜の秋
秋
天の川 流星 盆 秋めく 立秋 露草 鈴虫 水澄む コスモス 葡萄 吾亦紅
台風 爽やか 蜻蛉 草の花 鰯雲 野分 竹の春 稲刈 蜜柑
冬
山茶花 綿虫 芭蕉忌 蓮根掘る 一葉忌 隙間風 焚火 狸 息白し 襟巻 ストーブ 葱 枯蓮
火事 冬至 春を待つ 切山椒 水仙 日脚伸ぶ 去年今年 仕事始 年玉 屠蘇 破魔矢
あとがき